はじめに
キャンプをしたり、森林の中で遊ぶなどのアウトドアをしたりすると、ハチに刺されてしまうこともあるかもしれません。子どもなどは、蜂の怖さがわからず、ちょっかいを出してしまい、刺されてしまうこともありますよね。
民家の軒先にも蜂の巣があることもありますので、今回は、ハチに刺されたときの応急処置の方法をご紹介します。
ハチに刺されたときの症状を知ろう
「ハチに刺された」といっても、種類によって症状や緊急度が違います。まずは、代表的なハチに刺されたときの症状をご紹介します。
ミツバチ
ハチ刺されの中でも、比較的軽度です。刺された時は痛みを伴いますが、痛みはだんだん治まります。刺されたところは少し赤くなり、腫れます。
足長バチ
ミツバチに刺された時よりも強い痛みがあり、刺されたところは、大きく赤く腫れます。重症である場合、じんましん・発熱・嘔吐などの症状がみられることもあります。
スズメバチ
ハチ刺されの中で、一番怖いものです。刺されると激痛が走り、広範囲に赤く腫れます。重症の場合、発熱、嘔吐、呼吸困難、肝機能障害が起こることもあります。アナフィラキシーショックに陥ると命の危険性も出ます。
応急処置の方法
その場を離れる
どの蜂でも、襲われたならば、近くに巣があるかもしれません。まずはその場を離れましょう。
安静にして局所を冷やして様子を見る
刺された本人が元気そうでも、直後~1時間以内に何らかの症状ができる場合があるので、激しい動きをせず、様子を見ましょう。
針を抜く
ミツバチの場合、刺された所に針を残していると蜂の針の根元に毒嚢があって、毒嚢が脈打ち、どんどん体内に毒が入ってしまいますので、できるだけ早く針を抜きましょう。
指で針をつまむと毒が手についてしまったり、毒を押し出してしまうことがあるので、毛抜きで抜くか、横に払って落とすなどしましょう。
毒を出す
刺された箇所の周囲を強くつまみ、毒を出すか、吸い出します。吸い出した毒は吐き出し、飲み込まないようにしてください。そして、水で洗い流して、冷やしましょう。
病院を受診する
痛みやかゆみ、腫れがひどい場合は、応急処置の後、病院で受診しましょう。
蜂に刺された時の対処法として、アンモニア水を刺さされた場所にかけるというものがありますが、これは効果がないだけでなく、かえって皮膚炎を引き起こすこともあるのでやめてください。
おわりに
蜂に刺されると、ショックでパニックになってしまうかもしれませんが、冷静に応急処置ができるといいですよね。巣から離れ、針を抜き、毒を出し、洗って、冷やし、安静にするというのが基本です。
もちろん、すぐに強い症状(アナフィラキシーショックなど)が出ている場合は、すぐに救急車を呼んでくださいね。
もし蜂に刺されたら、この記事をぜひご参考下さい。
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