トイレマーク

みなさんは、毎日のお通じをしっかりチェックしていますか?
便の形や色などによって、体が発するサインはバラバラだそう。では、一体どんな状態がベストなのか、アイビー大腸肛門クリニック院長の山田麻子先生に伺いました! 

便をいくつかのパターンにわけて、それぞれの健康状態についてもご紹介。あなたの便は大丈夫?

●バナナ型のうんち
「一番理想的な形です。お尻にも負担がかからないので、いい状態ですね」

●コロコロしている
「食べ物や水分量の少なさが影響していると考えられます。便秘気味で、あまりよくない状態ですね。実は、食物繊維を摂り過ぎて、便秘になることもあるんです。大豆やゴボウなど、不溶性の食物繊維の摂り過ぎには要注意。海藻や果物などの水溶性の食物繊維と一緒にバランスよく摂るのが大事ですね」

●水に浮いている
「食物繊維が多く入っていると、便は浮くようになっています。なので、食物繊維がしっかり摂れているということになりますね」

●水っぽい状態
「水分を摂り過ぎたり、冷たい水を飲み過ぎると下痢になります。普段の生活習慣でそうなる人もいますが、潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸に炎症を起こしている病気の可能性もあります。排便の回数が多くなっていたり、微熱や出血がある人は、早めに診察に行ったほうがいいです」

●色が黒い
「便がお腹の中に残っている時間が長いと、コロコロしたり黒くなったりしやすいです。でも、イカスミを食べたら真っ黒になるように、便の色は食べたものによって変わってくるので、見わけがつきにくくもあります。基本的には、茶色から黄色の濃い感じがいいですね」

●ドロっとした粘液がついている
「卵の白身みたいな感じのドロっとしたものが、毎回ついているのは良くないですね。腸が炎症を起こしている可能性があります」


◆排便のペースは人それぞれ。数日出なくても心配無用

食物繊維を摂り過ぎても、便秘になってしまうんですね!気をつけなければ……!
しかし、毎日便が出ないといけないのかといったら、そういうわけではないんだそう。

「2日に1回の人もいれば、3日に1回の人もいる。排便のリズムは人それぞれです。一日二日出なくても、お腹が痛い、お腹が張って苦しい、排便に時間がかかる……といった不快な症状がなければ、便秘の心配はないですね」

便は、毎朝絶対に出さないといけないものだと思ってました! 
山田先生によると、こういう考えが、ますますよくないのだそう。

「『毎日出さないといけない』という強迫観念にとらわれてしまってはダメ。絶対にこの時間に出そうと、同じ時間にトイレに行くのも止めたほうがいいです。無理やり出そうとして、力んでしまうとお尻にもよくないですから」

焦らずに、出そうなときに出す。これが結局いちばんいいってことなんですね! 
それでも、食生活など、日常生活で気をつけても1週間以上排便がない場合には、病院に行ったほうがいいとのこと。排便のサインを見逃さずに、体調管理に役立ててくださいね。


☆取材協力
アイビー大腸肛門クリニック 院長 山田麻子先生

(中村未来/清談社)

転載元:http://lifestyle.jp.msn.com/beauty/news/mynaviwoman/