一人暮らし食生活

みなさん、AGEという物質はご存じですか?
AGE(終末糖化産物)は、タンパク質と糖が加熱されてできた物質のことで、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。


AGEが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、AGEは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼします。どういう生活がAGEを生み出すのでしょうか?

■一人暮らしの食生活は老化を加速させる! 

以下のような食生活を送っていませんか?

(1)朝食をほとんど摂らない

(2)野菜をあまり食べない

(3)清涼飲料水や炭酸飲料をよく飲む

(4)揚げものや脂っこいものが好き

(5)丼もの、麺類をよく食べる

(6)食べるのが早いといわれる

(7)お菓子やケーキなど甘いものをよく食べる

(8)ファストフードや加工食品をよく食べる

(9)電子レンジをよく使う

(10)スナック菓子をよく食べる

実はこれらはすべてAGEを溜め込みやすい食生活。このたびのAGE測定推進協会の調査によると、「一人暮らし」と「同居家族あり」では「一人暮らし」の方がこの度数が高く、老化を加速する食生活をしていることが明らかになりました。

 

■電子レンジの加熱が老化を促進する 

またAGEの発生は調理法に大きく関係します。調査で「フライパン・オーブンで焼く」ことが老化を促進すると思うと答えた人は24.4%、「電子レンジでチンする」ことが老化を促進すると思う人が14.0%とわずかだったとのこと。

「茹でる」「スチーム調理」が体に良いということはわかっていても、ほとんど人が調理方法の老化への影響を正しく理解していないということが分かりました。 

AGEはタンパク質と糖を加熱調理したときにできる、“焦げ目”や“揚げてきつね色になった部分”に多く含まれます。電子レンジの場合、焦げ目や焼き色がつかないので大丈夫と思われがちですが、マイクロ波で食品の分子を振動させ高温状態にするので、焼き色がつかなくてもそれと同様の状態になってしまっています。

アメリカ栄養士学会の発表では、電子レンジで加熱した食品は茹でた食品よりAGEが多いとされ、さらに食品中のコレステロールを劣化させてしまいます。 

AGEを溜め込まないためには以下のことが大切です。

(1)電子レンジで長時間の過加熱をさけ、揚物などの惣菜を何度も温めなおさない。

(2)炭酸飲料水など吸収されやすく糖質を多く含むものを過度に摂らない。

(3)焼き色・焦げ目がついたものや、動物性脂肪食品を摂り過ぎない。

(4)早食いしない。

(5)AGE が多い食事をしたら、翌日は野菜を中心にした食事にする。

 

AGEは食品だけでなく食べ方によっても溜まり方が変わってきます。深刻な疾病を引き起こすリスクとなるAGEを体内に溜めないようにしましょう。

転載元:http://www.biranger.jp/archives/79661